【レビュー】かいけつゾロリ 75巻 『いただき!!なぞのどデカダイアモンド』|ゾロリがついに大金持ちに!?


「100カラットのダイヤモンドがなる木があるらしいよ!」
そんなウワサを聞いたゾロリたちは、もちろん黙っていられるわけがありません(笑)
目指すは夢の“ダイヤの木”。大金持ちになるチャンスをつかもうと、リスたちのあとをつけて大冒険が始まります。でももちろん、そんなにうまくはいかないのがゾロリらしさ!
今回の『なぞのどデカダイアモンド』は、いつものドタバタに加えて、ちょっとホッとするような展開もあって、読後の余韻も◎。
この記事では、そんな最新巻の見どころを、親目線でゆるっとレビューしていきます!
『かいけつゾロリ いただき!!なぞのどデカダイアモンド』
基本情報

- タイトル:かいけつゾロリ いただき!!なぞのどデカダイアモンド
- シリーズ巻数:第75巻
- 作者:原ゆたか
- 出版社:ポプラ社
- 出版日:2024年12月
- ページ数:103ページ
- サイズ:A5判(約216mm x 154mm)※シリーズ共通
- 主な対象年齢・学年:5歳〜小学校中学年
- ジャンル:児童書(読みもの+まんが形式)
- 価格:1,210円(税込)
- 読みやすさ:全ページふりがな付き、イラスト豊富、1話完結型

ゾロリしんぶんが入っていました!


あらすじ紹介(ネタバレ最小限)

100カラットのダイヤモンドがザクザク実る“夢の木”があるらしい——!?
そんなうわさを耳にしたゾロリたちは、リスの一団をこっそり追いかけ、伝説の木を探す大冒険へと出発します。
ひらめきといたずら、そしてドタバタの連続。果たしてゾロリは、本当にダイヤを手に入れて大金持ちになれるのか……?
笑いあり、ピンチあり、意外な展開もありの1冊です!
どんな子におすすめ?
- 冒険・ミッション系のストーリーにワクワクする子に
読んで感じた魅力(レビュー・分析)
言葉や豆知識が“会話のタネ”になる!

今回のゾロリにも、思わずクスッと笑ってしまうダジャレや言葉遊びが盛りだくさん。
「ダイヤモンドの木?」「100カラットってどのくらい重いの?」など、ちょっとした雑学や言葉の疑問が自然と親子の会話につながります。
実際、うちの子は「アーモンドって宝石なの?」と真顔で聞いてきて(笑)、そこから「ダイヤモンドってどうやってできるの?」という自由研究トークに発展しました。ゾロリは、学びの“入口”にもなる知的なおもしろさがあるのがいいですね。
今回出てきた言葉や豆知識
言葉 | わかりやすい説明 |
ささぶね(笹舟) | 笹の葉で作った、川に浮かべて遊ぶ小さな船 |
ダイヤモンド | すごくかたい宝石。キラキラして高い! |
カラット | 宝石の重さをはかる単位(1カラット=0.2g) |
つゆしらず | ぜんぜん知らないこと、気づいていない状態 |
いのちびろい | 危ないところから、助かったこと |
思い出にひたる | むかしのことを、しみじみ思い返すこと |
われにかえる | ぼーっとしてたのを、ハッと正気に戻ること |
あせをぬぐう | でた汗を手やタオルでふくこと |
いかく | こわがらせようとして、おおきく見せること |
あっけにとられる | ビックリしすぎて、ぽかーんとなる感じ |
ゆくてをはばむ | 進む道をじゃますること |
小川のせせらぎ | 川の水がサラサラ流れる音・ようす |
いっこくもはやく | すぐにでも、いそいで!という気持ち |
ゆがんだじょうねつ | ちょっとまちがった方向に熱中してる感じ |
かんけつせん(間欠泉) | 一定時間ごとに、熱い水や水蒸気がふき出す泉 |
かざん、マグマ | 地面の中にあるドロドロの熱い岩石。火山から出る |
涼しい顔 | たいへんなことがあっても、平気な顔をしてること |
なわばり | 自分のテリトリー。他の人に入ってほしくない場所 |
雪男 | 雪山に住んでるといわれる、ふしぎな生き物(UMA) |
スコール | いきなりザーッとふる強い雨(南国でよくある) |
カバーの裏まで楽しませてくれる!ゾロリの“しかけ”

ゾロリといえばストーリーだけじゃなく、表紙カバーの裏側まで遊び心たっぷりなのも魅力のひとつ。
今回の『なぞのどデカダイアモンド』では、なんとカバーをめくると“ビフォーアフター”の仕掛けが!本編とはちょっと違ったイラストが描かれていて、「えっ、こっちはこうなるの!?」と大笑い。
カバーをめくるワンアクションが、子どもにとってちょっとした“発見の楽しみ”になるんです。
子どもの反応・親子での会話
4歳妹のお気に入りページ

「ふとったへび」というキーワードに大爆笑!!
8歳兄のお気に入りページ

イシシとノシシの妄想に大ウケ!!
まとめ
はじめてゾロリの本を読んで感じたのは、「言葉のチョイスがなんか独特でクセになる!」ということ。
たとえば「ささぶね」「つゆしらず」「あっけにとられる」など、大人は普通にスルーするような表現に、子どもは「それどういう意味?」と興味津々。
読むだけで終わらず、雑学や言葉の疑問をきっかけに、自然と親子の会話が生まれるのがいいなと思いました。
ちょっと難しめの語彙(ごい)も出てくるけれど、それが“ひらがな+文脈”で表現されていて、無理なく理解できる。
正直、ゾロリってギャグだけの本かと思ってたけど(笑)、言葉の引き出しが豊富で、知的な刺激もあるシリーズなんですね。いいやん、ゾロリ。
