【レビュー】『あっという間に人は死ぬから』|時間よりも大事な“人生のコンパス”を思い出させてくれる一冊

最近読んだ本の中で、すごく心に残っている一冊があります。
タイトルはちょっとインパクト強めなんですが……内容は想像以上に本質的で、「ああ、自分にとって本当に大切なことって、なんだろう?」と考えるきっかけをくれました。
その本のタイトルは、
『あっという間に人は死ぬから ―「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』(佐藤舞さん・KADOKAWA)。
「時間の使い方」じゃなくて、「そもそもなんで無駄にしちゃうの?」を深掘る本
これ、いわゆる時間術の本かな?と思って読み始めたんですが、そういうノウハウ系とはちょっと違いました。
著者の佐藤舞さんは、「時間の使い方」よりも、「なぜ人は時間を浪費してしまうのか?」という“根っこの部分”に迫っています。
その理由として出てくるのが、人生に避けて通れない3つのテーマ:
- 死
- 孤独
- 責任
この3つを直視するのが怖くて、私たちは知らず知らずのうちに「忙しさ」に逃げたり、「SNSで気を紛らわせたり」してる――そんなふうに書かれていて、「ああ、あるある…」と共感してしまいました。
いちばん心に残ったのは、「価値観=コンパス」という言葉
この本で一番印象に残ったのは、
**「自分の価値観を知ることは、人生のコンパスを持つことだ」**という考え方です。
人生って、選択の連続じゃないですか。
仕事とか、家族とか、友達とか、環境とか…。
そのときに、何を優先するのかを決める“自分なりの軸”があるかどうかで、モヤモヤの度合いが全然違ってくるんですよね。
実際、著者も「幸せに一番影響するのは“自己決定感”」って言っていて。
どれだけ年収が高くても、どれだけスペックが良くても、「自分で選んでいる」という感覚がなければ、満たされないままってこともある。
その話にはすごく納得感がありました。
ワークもすごく実用的で、効いた
この本のすごいところは、読んで終わりじゃなくて、自分と向き合うワークがたくさん載ってるところです。
たとえば、
- 子どもの頃、どんなことに夢中だった?
- どんなことが苦しかった?
- そこから何を学んだ?
などなど。
「価値観を明確にするワーク」ってよく聞くけど、ここまで具体的で内面にグッと入ってくるものは珍しいなと思いました。
僕も実際にやってみたんですが、「あれ、自分ってこういうことが嬉しかったんだ」とか、「この出来事が価値観の根っこだったのかも」と、いろいろ見えてきて面白かったです。
忘れてた大事なことを思い出させてくれる一冊
そういえば、前に読んだ前田裕二さんや西野亮廣さんの本にも「コンパスを持て」って書いてあったな〜と思い出しました。
そのときは「なるほどね」って思っていたのに、日常に追われる中で、いつのまにか忘れていたんですよね。
だからこそ、こうやって立ち止まって「自分にとってのコンパスって何だったっけ?」と振り返らせてくれるこの本は、すごくありがたい存在でした。
こんな人におすすめです
- なんとなく毎日に追われてる感じがする人
- 生き方や働き方にモヤモヤを感じている人
- もっと自分らしく過ごしたいと思っている人
まとめ:人生に迷ったら、まず“コンパス”を確認しよう
『あっという間に人は死ぬから』は、ただの時間術の本でも、自己啓発でもありません。
これは、「自分の人生、ちゃんと自分の足で歩いてる?」とやさしく問いかけてくれる一冊です。
選択に迷ったとき、落ち込んだとき、立ち止まって考えたいとき――
そんなときにもう一度開きたくなる、心の棚のすぐ取り出せる場所に置いておきたい本でした。